今日、何気なくAmazon(アマゾン)の本のランキングを見ていると、題名に興味を魅かれた本(詩、絵本)がありました。
その題名は、『今日』。
その評価を見ていると、1つの詩の全文が載っていたので紹介します。
『今日』 (伊藤比呂美 訳)
今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつはだんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい 雨が降るまでこのままだとおもう人に見られたら なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とかわたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えたほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだってそしてもし、そっちのほうがほんとなら、 わたしはちゃーんとやったわけだ
最後の1文にある
そっちのほうがほんとなら、わたしはちゃーんとやったわけだ
というところでほっとして、パパながら涙が出そうになりました。昔、2歳になる娘が産まれて間もないころに、嫁さんが泣いていたことがありました。
その理由は『家事ができない』ということでした。
当時、ぼくは、
『母乳をあげ、夜泣きをする娘の子育てをしながら、家事なんてできなくてもいいよ。家事と育児の両方できるわけないよ。できなくても当然だよ。』
と言った記憶もありますが、嫁さんからは
『できている人もいる。』と言われていました。
当時の嫁さんがどのようにして立ち直ったのか聞いていませんが、上の世代の人からは昔は家事も育児も両方やっていたと言われてしまうと、がんばらざるを得なかったのかと思います。
ですが、この本には
ちゃーんとやったわけだ
と言ってくれています。この詩はニュージーランドの子育て支援施設を見学した際に古いA4版の紙に書かれた1つの詩の内容に魅かれて書き写したものです。
作者も分からない詩ですが、当時泣いていた嫁さんに贈りたい詩です。
今からでも間に合うかな?
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子育て中のママに勧めるニュージーランド生まれの詩『今日』のカスタマーレビュー。